わたしとそろばんの関わり⑳ 岡部秀夫顧問
エピソード
表現力の乏しいしゃべり下手な私はひっこみ勝ちでコンプレックスのたかまりでした。
必要にせまられてレクの勉強をはじめます。講師の先生方のように生き生きしゃべれたらと思います。思い切ってしゃべりかけることもできないのですが、勉強を続けるうちに少しずつ成長しているんですね。いろいろな機会に一歩前に出てみると以前できなかったことができるようになっているのです。自動車学校に入学した頃、こんな難しいことは絶対無理と思っていても・・・気がつけば全てできるようになっている。それと一緒でした。
ある時、レクの宿泊研修でのことです。いろいろなところから来ている研修生は講義が済んだ後、食事もその後の時間もみんなひとりぼっち、いろいろ考えて思い切って話しかけてみました。 みんなで軽い飲み会をしながら情報交換会をやりませんか?はじめはウサンクサイ人やと避ける人などもいました。怪しい人間と思われたのかも知れません。
それでも500円ずつ集めて窓から抜け出し、講師の部屋から離れた部屋を探し、みんなで、夜こっそりと集まり「どこから来たのか」「何をやっているのか?」「目的はなんなの?」「何ができるの?」等々の話をし、盛り上がりました。 すると誰かが「話がうまいですね。」と言ってくれたのです。夢を見ているようでした。それからいろいろ試したのです。
その内に施設の方から夜の情報交換会をお願いされるまでになったのです。うそみたいな話です。