愛知県豊橋にある「東海珠算」の大矢甫先生にお逢いしたのがチャレランを初めて珠算界に紹介した珠算史研究学会の講習会の日でした。　講習会後、「オーストラリアに行ってみませんか？日本に来てそろばんを習ったことのある人たちのところを訪問する予定で」と聞かされて連れて行って貰ったのです。海外の人とこれほどまで交流しているそろばんの先生がいるんだと驚きの連続でした。それからは中国を中心に何回連れて行って貰ったか、感謝しても仕切れない大恩人との出逢いの旅でした。改めて海外におけるチャレランの威力を知る旅にもなったのです。シドニーの空港には日本に留学していた大学生が迎えに来てくれていて、４０００ＣＣの大きな新車のレンタカーで大学生の車の後について走ったのがシドニーからメルボルンを通ってアデレードまで、到着後は大学生のお父さんの持つ船で泊まりがけのピクニック、何もかもがスケールの大きな国でした。広い国に少ない国民、隣り町まで１００ｋｍというところもあり、交差点は電気式の信号ではなく電気の要らないロータリー式、見事な海岸の観光地に売店もなく、看板すらなかったのです。

ひたすら走った道も帰りの飛行機から見れば他にも大きな道路がたくさんあって唖然としてしまったのを覚えています。飛行機の中には移民を薦める案内があってこれにも驚いてしまいました。

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