新そろ新聞第195号 令和4年6月25日
「播州そろばん/兵庫」
そろばんの材料は木と竹だけとシンプルです。珠(たま)の部分に使われる木は、オノオレカンバ(斧折樺)と言われる樺の木、その名の通り斧が折れるほど堅い木です。軸に使われるのは竹、真っ直ぐな繊維が珠の通りに適している。シンプルながらも工程は百以上に及び、それぞれの工程を専門職人が分業し、作り上げています。
そろばんは室町時代後半には日本でも使われていたと言われ、前田利家が使ったそろばんも現存している江戸時代には「読み書きそろばん」と言われ、寺子屋でも教えられていました。
現在では、その需要は減少していますが、そろばんの町・兵庫県小野では、オリジナルのカラフルなそろばん作りができるなど、楽しくそろばんに触れる機会を作っています。