『建築に役だった そろばん』
江戸時代の測量や土木工事などの計算には、そろばんは欠かせない道具でした。 徳川家康による駿府城築城の様子を描いたとされる「築城図屏風」には、そろばんを弾いて相談するふたり組描かれています。
また、1650年代に記された『河内屋可正旧記』には、「自分たちは計算にそろばんを使うが、古老たちの時代には算木を使っていた」の記述があります。
現存する日本最古級のそろばんは、町割りの名人といわれた久野重勝が、豊臣秀吉から拝領したものとされていて、現在はそろばんメーカー『雲州堂』日野代表が保存されています。